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神経:応答に嗜好を生み出すサル尾状核の神経基盤

Nature 418, 6896 doi: 10.1038/nature00892

霊長類には、行動課題の実行中に報酬が手にはいるかどうか予測する神経回路が、前頭前野、頭頂野、大脳基底核に備わっている。しかし、行動の制御に報酬価値がどのように組み込まれているかは、わかっていない。今回、サルの大脳基底核の中の尾状核に、期待される収穫に依存して空間特異的な反応の傾向を作り出すニューロンがあることを見出した。一連の行動課題で、サルは視覚にガイドされた眼球運動を毎回行うが、試行の半数でしか正答に報酬を与えないこととした。このとき、視覚目標の空間位置によって報酬の獲得可能性が予測できるようにしてある。すると尾状核ニューロンは、視覚目標が出現する前にも発火率をシステマチックに変え、通常そのニューロンと反対側が報酬と連合しているとき発火が増した。反対側により強くあらわれるこの予測活動は、反対側方向への眼球運動の潜時の減少と連動していた。ある空間応答に高い報酬価値がつけられているとき、それを嗜好するような前もっての傾向を作り出しているのは、この神経機構であると結論できる。

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