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生理:TRPV3はカルシウム透過性で温度感受性の陽イオンチャネルである

Nature 418, 6894 doi: 10.1038/nature00882

TRP(transient receptor potential)タンパク質とは、知覚から血管調節まで多様な生体過程で働く陽イオン選択的なイオンチャネルである。哺乳類のTRPチャネルは、43度超の中高温やカプサイシンで開くもの(TRPV1)、52度超の有害な高温で開くもの(TRPV2)、22度未満の低温で開くもの(TRPM8)が、すでにクローニングされている。しかし約22度から40度までの範囲の温度を検知する分子についてはわかっていなかった。今回、バニロイド受容体チャネルファミリーの新メンバーであるヒトTRPV3(hTRPV3)を同定し、これが皮膚、舌、後根神経節、三叉神経節、脊髄、脳に発現していることをつきとめた。hTRPV3を導入した哺乳類細胞に対して、22度から40度へ温度を上げると、非選択的陽イオンコンダクタンスが活性化し、細胞内カルシウム濃度が上昇した。既報の知覚ニューロンの電気活動記録と同様、このチャネルを通る電流は温度に強く依存し、繰り返しの加温によって鋭敏化し、かつ加温と冷却によって顕著なヒステリシス特性を示した。こうした諸性質から判断して、hTRPV3はTRPM8とTRPV1の間の生理的な温度範囲で働く温度センサーであると考えられる。

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