Article 進化:アフリカ中部のチャドの中新世後期層で出土した新しいヒト科化石 2002年7月11日 Nature 418, 6894 doi: 10.1038/nature00879 ヒトの系統であることを示す最古の化石の探索は、アフリカ東部に重点が置かれてきた。今回我々は、アフリカ東部の大地溝帯から2,500km離れたアフリカ中部のチャドで6個のヒト科化石標本を見つけたことを報告する。これらの化石には、ほぼ完全な頭蓋が1個と破片状の下顎が含まれる。これに伴う動物相から、これらのヒト科化石は700万前から600万年前の間のものと考えられる。これらの化石は、原始的な特徴と派生的な新しい特徴とが他に見られない併存の仕方をしており、ヒト科の新属新種となる。大地溝帯からの距離と、化石の年代の非常な古さからすると、ヒト科クレードの最古の仲間はこれまで考えられていたよりも広く分布していたと考えられ、ヒト系統とチンパンジー系統の分岐は大方の分子解析研究で示された年代よりも古いことが示唆される。 Full Text PDF 目次へ戻る