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神経:神経終末の小型小胞と大型有芯小胞についての電気容量ステップと融合孔

Nature 418, 6893 doi: 10.1038/nature00852

神経伝達物質を貯蔵している小胞には二種類がある。一つは大型で密度の高い芯のある有芯小胞(LDCV)、もう一つは小型のシナプス小胞で、両者が神経終末内に共存することも珍しくない。高分解能の電気容量測定法では、小胞の大きさに比例した容量変化ステップをとらえることができる。内分泌細胞や免疫系細胞についてのLDCVや分泌顆粒の融合時の容量測定から、開口放出についての重要な知見が得られているが、この測定を小型のシナプス小胞に適用するのは困難だった。しかし今回、脳下垂体後葉の神経終末で、単一小胞の放出に伴う容量ステップがとらえられた。この神経終末には、神経ペプチドを積載したLDCVと微小胞とが含まれている。微小胞は、内容物こそ不明だが、大きさや形態、分子構成の点でシナプス小胞と類似している。神経終末膜パッチの測定で、それぞれ微小胞とLDCVに対応する二種類の大きさの容量ステップが検出された。両小胞とも脱分極で誘起されるCa2+流入に反応して融合し、「キッスアンドラン」と通称される可逆的な融合過程を、稀ではあるが示した。微小胞のキッスアンドランの際の融合孔は19pSのコンダクタンスをもち、LDCVの融合孔のそれにくらべて11分の1だった。したがってLDCVと微小胞は、開口放出の過程で構造的に異なる中間段階を経るといえる。

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