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遺伝:キイロタマホコリカビの第2染色体の配列と解析

Nature 418, 6893 doi: 10.1038/nature00847

下等な真核生物キイロタマホコリカビDictyostelium discoideumのゲノムは、6本の染色体からなっている。ここでは、その中で最も大きく8メガ塩基(Mb)で、ゲノムの約25%に当たる第2染色体の配列を報告する。この染色体は、A+T含量が80%近くを占めるにもかかわらず、推定タンパク質遺伝子が2,799個、転移RNA遺伝子が73個コードされている。遺伝子密度は2.6キロ塩基(kb)当たりほぼ1個で、これより高いのは出芽酵母Saccharomyces cerevisiaeだけ(2kb当たり1個)であり、分裂酵母Shizosaccharomyces pombe(2.5kb当たり1個)に匹敵する。他の染色体も同程度の遺伝子密度だとすると、キイロタマホコリカビのゲノムにはほぼ11,000個の遺伝子が含まれると考えられる。この遺伝子数の多さから、ゲノムが完全解読された他の真核生物よりも、脊椎動物の方に類似性が高いことが明らかになる。この解析結果は、キイロタマホコリカビの進化上の位置を、後生動物と菌類の分岐よりは前だが、植物界の分岐よりは後に置くという考えを補強し、キイロタマホコリカビを後生動物進化の起源に近いとするものである。

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