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進化:「ローマーの空白」から見つかった初期四肢動物

Nature 418, 6893 doi: 10.1038/nature00824

初期四肢動物の化石記録は、デボン紀層や石炭紀前期の中後期層から新しい発見がなされて、最近増えつつある。それにもかかわらず、化石記録の乏しい2000万年の空白期間(「ローマーの空白」[Romer's Gap])があって、陸生四肢動物の重要な特徴が獲得された初期の重要な時期とこの空白期間が重なるために、四肢動物の進化の解明はなかなか進まずにいる。本論文では、トルネー統層(3億5400万年〜3億4400万年前)でこれまでに出土した四肢動物としては、関節のある唯一の骨格標本となるPederpesについて報告する。新しく見つかったこの動物の足には5本の頑丈な指があるが、手には非常に小さい、6本目と思われる余分の指があることから、多指性であったことが示唆される。多指性の初期四肢動物がデボン紀末を越えて生き残った可能性もあり、また、Pederpesの足が五指性だと決め込むこともできない。だが、Pederpesの足には、デボン紀四肢動物の「かい状」の足とは異なる、もっと後の陸上生活により適した石炭紀四肢動物の足に近い特徴が見られる。Pederpesは陸上歩行の開始段階にあたるものとして最古の四肢動物であり、少なくとも機能的には五指性であった。Pederpesは、それより新しい姉妹群にあたるアメリカ産のWhatcheeria属とともに、デボン紀後期の四肢動物に次いで最も原始的な四肢動物のクレードを構成し、デボン紀後期の四肢動物群と石炭紀中期の四肢動物群の間にこれまであった時間的、形態的、系統発生的な空白を埋めるものである。

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