Letter 地球:深成カンラン岩のネオジミウム同位体組成による大洋中央海嶺玄武岩源の鉱物学的考察 2002年7月4日 Nature 418, 6893 doi: 10.1038/nature00798 大洋中央海嶺での溶融過程や溶融が起きる物理条件を推測する場合、すべての大洋中央海嶺の玄武岩が元々は同じ組成を持っていたという仮定に基づくのが通例である。したがってマントル溶融のモデルは、マントル内にただ一つの岩石、すなわちカンラン岩が存在することを考えたものに限定される傾向がある。捕獲岩とカンラン岩の大規模深成岩体(マッシーフ)から得られた証拠は、輝岩とエクロジャイトがカンラン岩に次いでマントル内に多く存在することを示している。しかし輝岩は、ほとんどのマントル溶融が生じている大洋中央海嶺やオフィオライト中にめったに見られない。ここでは、深成カンラン岩のネオジミウム(ネオジム)同位体組成を提示し、大洋中央海嶺玄武岩が実際にカンラン岩のみから生じうるのかを調べた。そして南西インド海嶺の二つの部分で玄武岩とカンラン岩の同位体組成を比較することで、玄武岩内の143Nd/144Nd変化の下端を説明するためにはカンラン岩以外の岩石種が必要なことを実証した。この成分はカンラン岩や、輝岩あるいはエクロジャイトなどよりも溶融温度が低い可能性が高く、なぜ大洋中央海嶺で見つからないかを説明できるかもしれない。 Full Text PDF 目次へ戻る