Letter 進化:三畳紀後期層で見つかった鳥類様の足跡化石 2002年6月27日 Nature 417, 6892 doi: 10.1038/nature00818 恐竜やその他脊椎動物の化石化した足跡の研究からは、いくつかの主要分類群の起源や進化、絶滅についてや、それらの行動についての情報が得られており、また、体部分の化石記録を補う重要な情報源にもなってきた。これまでに解明されてきた鳥類の歴史は、始祖鳥が見つかったジュラ紀後期(およそ1億5000万年前)に始まるが、鳥類の祖先にあたるコエルロサウルス類の生息年代はジュラ紀初期までさかのぼる。三畳紀後期の獣脚類恐竜の後ろ足には、鳥類に見られる逆向き第1趾があったことを示す骨学上の証拠がなく、また、これとは別に鳥類との機能的な違いも見られる。足跡について、三畳紀後期からジュラ紀初期の鳥類様のものと考えていた文献は、その後、第2趾と第4趾のなす角度の広い非鳥類型恐竜がつけた足跡だと再解釈されており、鳥類との親和性について全ての例に対して異論が出されてきた。本論文では、アルゼンチンの三畳紀後期の赤色層で見つかった、明らかに鳥類の特徴をもつ保存状態のよい多数の足跡化石について報告する。年代は、最古のものとされる鳥類骨格記録の少なくとも5500万年前にあたる。これらの足跡は、鳥類の特徴をいくつか備えた三畳紀後期の未知の獣脚類が、一時河川からできた小さい池と思われる環境で生息していたことを証明する。 Full Text PDF 目次へ戻る