Article 物理:分子動力学を探るためのレーザーサイクルより短い電子パルス 2002年6月27日 Nature 417, 6892 doi: 10.1038/nature00787 新たな時間領域での計測が可能になると科学の新たな分野が開かれることは、経験から明らかである。現在、アト秒時間領域(10-18-10-15s)の実験プローブが確立されつつある。中心となっているのは、強力なレーザーパルスで原子をイオン化し、アト秒の光パルスを発生させる手法だ。この非線形過程により、電子とイオン化原子の衝突の際に高次高調波が発生する。その基礎となる機構には、高エネルギー電子をアト秒の精度で制御することが含まれている。我々は、こうした電子自体を超高速計測に利用できることを提案する。我々は、H2+の振動波束を「分子時計」として用いることで、イオンに衝突する電子バンチが高い電流密度を持つこと、そのパルス幅がおよそ1フェムト秒(10-15s)であることを示した。さらに、この分子時計を用いて非段階的二重イオン化の動力学を研究した。 Full Text PDF 目次へ戻る