Letter 細胞:リボソームRNAの生合成に必要な、大型の核小体U3リボ核タンパク質 2002年6月27日 Nature 417, 6892 doi: 10.1038/nature00769 U3核小体低分子RNA(snoRNA)は、ボックスC/D型のsnoRNAで、30年以上も前にスプライソソームの核内低分子RNA(snRNA)とともに同定されたが、U3 snoRNAについては、機能も、結合するタンパク質も解明が進まないままである。U3 snoRNAは真核生物に広く存在し、調べた限りの生物で、18SリボソームRNA前駆体の核小体でのプロセシングに必要とされる。生化学的解析、遺伝学的解析から、U3とrRNA前駆体との塩基対形成がrRNA前駆体のヌクレオチド内部での結合切断にかかわっていることが示唆されている。今回、酵母Saccharomyces cerevisiaeから、U3 snoRNAと28個のタンパク質からなる大型のリボ核タンパク質(RNP)複合体を精製した。この複合体には、既知の成分10種の他に、17種の新規タンパク質(Utp1-17)とRrp5が含まれている。これらのUtpタンパク質は核小体に存在し、U3 snoRNAと特異的に結合する。Utpタンパク質がないと18S rRNAの形成が阻害されることから、これらのタンパク質が活性型のrRNA前駆体プロセシング複合体の一部であると考えられる。この複合体は、その大きさ(80Sで、相対分子質量は計算によれば少なくとも2,200,000)と機能からすると、新生rRNA前駆体の5'末端に存在する末端球(terminal knob)である可能性がある。我々は、この高分子RNPを、小サブユニット(SSU)プロセソームと名付けた。 Full Text PDF 目次へ戻る