Letter 宇宙:漸近巨星分枝(AGB)星からの分子ガスからなる細長く絞られたジェット 2002年6月20日 Nature 417, 6891 doi: 10.1038/nature00788 約1太陽質量の進化した星は一般的に球対称であるが、それらが進化の次の段階で作り出す惑星状星雲は、そのような対称性を示さない傾向がある。惑星状星雲の中心に位置する星から約0.3 パーセクの距離まで、物質から成る細長く絞られた「ジェット」とアウトフローが観測されており、それらのジェットの歳差運動が、観測されている非対称性を説明するために提案されている。さらに最近、磁場がそのようなジェットを放出し、かつ細長く絞りこみ得ることが理論的に示されている。本論では、わし座にある星 W43A からおよそ500天文単位(AU)まで拡がった、水蒸気メーザーによってトレースされる、細長く絞られた歳差運動をする分子ガスのジェットの発見について報告する。我々は、このジェットは星のすぐ近くで形成されたと結論を下し、細長く伸びた惑星状星雲は、星が原始惑星状星雲の段階を経て惑星状星雲へと進化する間の1000年未満という短い期間に、ジェットによって形成されると推測している。 Full Text PDF 目次へ戻る