Article 医学:アンギオテンシン変換酵素2は心臓の機能に不可欠な調節因子である 2002年6月20日 Nature 417, 6891 doi: 10.1038/nature00786 心臓血管疾患は2020年までに世界中で最も多い死因になると予測されている。本稿では、アンギオテンシン変換酵素2遺伝子(ace2)が、3種の高血圧ラットモデルのX染色体上の特定のQTL(量的形質遺伝子座)に位置することを報告する。いずれの高血圧ラットでもACE2のmRNAとタンパク質の発現は著しく低下し、ace2がこのQTLの候補遺伝子であることを示唆している。マウスのACE2を標的破壊すると心臓収縮力が大きく損なわれ、アンギオテンシンII量が上昇し、心臓で低酸素誘導遺伝子群の発現が誘導される。あるACE2変異体でACEを遺伝学的に失わせると、心臓表現型が完全に救済される。一方、ショウジョウバエのACE2相同体であるACERを破壊すると、心臓の形態形成が大きく損なわれる。ACE2に関する以上の遺伝学データは、ACE2がin vivoにおける心臓機能に不可欠な調節因子であることを示している。 Full Text PDF 目次へ戻る