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進化:地理的構造と共進化による選択の動態

Nature 417, 6890 doi: 10.1038/nature00810

種の共進化は、地球上の生物多様性の成立にかかわる主要な過程の1つである。最近の共進化理論によれば、種の地理的構造が分布域全体にわたって選択のモザイク構造や共進化のホットスポットを生じさせている場合、この地理的構造が共進化の動態に大きく持続的な影響を及ぼしている可能性があるとされる。今回我々は、種間相互作用に現在起こっている共進化選択が、地理的に狭い規模でも広い規模でも高度に分岐しうること、そしてそれにより、分類群の持続的な共進化に拍車をかけうることを実証する。広範な生息域にわたる広い植物―昆虫相互作用を数年間調べたところ、花粉媒介者にもなり植物寄生者にもなる昆虫が、一部の生息場所では強力な相利共生相手となるのに、その近隣の生息場所では片利共生相手または競争相手となりうることがわかった。生息場所のうちの1つから得られた結果は、7年間にわたるもので、共進化選択の局所的な構造が複数世代にわたって安定に維持されうることを示している。長期の生物多様性を維持する進化のこうした過程を保全するには、共進化のホットスポットやコールドスポットからなる地理的モザイク状態が時間をかけて移り変わるのを可能にするような諸条件を維持することが必要かもしれない。

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