Letter

神経:海馬錐体細胞のシータ波と連関した位相の進みを説明するスパイク列の動的構造

Nature 417, 6890 doi: 10.1038/nature00808

時系列符号化の仮説によれば、ニューロンは情報をスパイク発火の厳密なタイミングに符号化する。時系列符号化の例として、海馬の位相進行現象が知られる。これは、動物の空間行動の際、錐体細胞のスパイクがシータ波活動に対してどの時点で発火するかで一方向的な位相の進みが見られる現象である。本論文では、この位相進みが空間行動でも非空間行動でも見られることを実証する。スパイクの位相は瞬間発火率と相関しており、高発火率なら空間行動、非空間行動にかかわらず、一方向的に進みが起こる。この位相進行現象は、錐体細胞の発火タイミングを規定する、より基本的な原理の一つの現れにすぎない。錐体細胞に内在する性質がスパイクの回数を決める上で重要な役割を果たし、樹状突起での興奮の規模と細胞体領域での周期的抑制の相互作用が、スパイクの位相配置を決めると考えられる。

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