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細胞:バンコマイシン耐性腸球菌の病原性アイランド内部でのビルレンス調節

Nature 417, 6890 doi: 10.1038/nature00802

腸球菌は、健康なヒトの腸内に常在する菌の1つだが、強い抗生物質耐性を示す院内感染の主な原因菌でもある。我々は、1980年代中頃にある病院で院内感染を引き起こしたEnterococcus faecalis株のゲノムと米国で見つかった初のバンコマイシン耐性株のゲノムを調べ、ビルレンス決定因子がクラスター形成し、大型の病原性アイランドを作っていることを発見した。この属の細菌では、それまでこういった遺伝因子は知られていなかった。このアイランドは、2種の菌株でごく僅かに異なるだけであり、大きさは約150キロ塩基で、ゲノムの他の領域に比べてG+C含量が低く、末端反復配列で囲まれている。ここでは、このアイランドの構造の僅かなちがいによって、この遺伝因子を持つ株がビルレンスを調節できることと、この変動が高い頻度で見られることを報告する。この病原性アイランドには、腸球菌のビルレンスを強める既知の補助的形質のほとんどがコードされている。しかし感染と無関係に単離された菌株には稀で、従来研究されていない遺伝子もコードされている。つまり、腸球菌の共生生活には不必要なこの病原性アイランドは、病気に関連があり、新たな薬剤標的になると思われる。

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