Letter 物性:単一原子トランジスタにおけるクーロン閉塞現象と近藤効果 2002年6月13日 Nature 417, 6890 doi: 10.1038/nature00791 分子を電子部品として利用することはナノスケール系の科学と技術における強力で新しい概念である。これまでの実験は、平行に導電する多数の分子または単一分子による輸送を調べてきた。後者には、機械的に制御した遮断接合(break junction法)または走査プローブを用いて2端子配置により調べた分子や、カーボンナノチューブ、C60分子、および伝導性の低い分子層に希釈した共役分子で作った3端子単一分子トランジスタが含まれる。この究極は、2個の接点間の単一原子に電子が飛び乗ったり飛び降りたりする素子だろう。今回、電子輸送が単一原子の明確に定まった荷電状態を通して起こるように設計された遷移金属錯体を組み込んだトランジスタを報告する。我々は、長さの異なる絶縁性鎖のポリピリジル配位子に結合したCoイオンを含む2種類の関連分子を調べた。絶縁性鎖の長さを変えると、イオンと電極のカップリングが変化し、クーロン閉塞のような単一電子現象か近藤効果のどちらかを示す素子が作製できる。 Full Text PDF 目次へ戻る