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環境:生物由来のヨウ素放出による海洋エアロゾルの形成

Nature 417, 6889 doi: 10.1038/nature00775

海洋雲発生のもとになる雲の凝結核と海洋エアロゾルの形成は、最終的には海洋境界層における新たなナノメートルスケール粒子の利用可能度に依存する。海洋エアロゾルと雲は入射光を散乱し、地球の放射収支に寒冷効果を及ぼすので、新たな粒子の生成は気候制御において重要である。硫化ジメチルの酸化によって作られる硫酸が、海洋エアロゾルと雲の凝結核の生成の原因であると示唆されてきた。このため、海藻が作る硫化ジメチルが気候制御に大きな役割を果たすと考えられたが、これを確かめることは困難であり、結局、海洋粒子形成を制御する過程はほとんど決定されずにいる。今回、海岸大気条件のもとでのスモークチャンバー実験を用いて、新たな粒子が、海藻から放出される生物性ヨードカーボンの光分解生成物であるヨウ素を含む凝縮可能な蒸気から形成されうることを示す。さらに、エアロゾル形成モデルを用いて、開放海面上の凝縮可能な含ヨウ素蒸気の濃度が、海洋粒子の形成に影響するのに十分であることを示す。これらから、我々は海洋ヨードカーボン放出が全球的放射強制力にかなりの効果を与える可能性があると考える。

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