Letter 物理:閉じ込めで誘導される中性子の位相の測定 2002年6月6日 Nature 417, 6889 doi: 10.1038/nature00773 粒子物理学者は中性子を、およそ 0.7fmの閉じ込め半径と明確なクォーク・グルーオン内部構造を持つ、微小だが有限質量の粒子として見ている。量子力学では、中性子はその単色性の程度に従って、閉じ込め半径より 10桁も大きいような、時には巨視的な大きさにすら達しうる、空間的な拡がりを持つ波束として記述される。細隙を通過する中性子は、横方向の運動量成分が量子化されているため縦方向の運動量成分が変化し、その結果干渉法で測定可能な位相のずれを引き起すはずだ。今回我々は、細隙系を通過する中性子ビームが横方向に閉じ込められるために生ずる位相のずれを、干渉法で測定した。位相のずれは主として、その古典軌道が細隙の壁に触れていない中性子群から生ずる。この点で、量子物理の非局所性は明白である。 Full Text PDF 目次へ戻る