Letter 宇宙:活動銀河の電波ジェットは降着円盤起源であることの観測的証拠の一例 2002年6月6日 Nature 417, 6889 doi: 10.1038/nature00772 ブラックホールへのガスの降着は、活動銀河核(AGN)や我々の銀河にある『マイクロクェーサー』から放出された物質の相対論的ジェットに動力を供給すると考えられる。マイクロクェーサーでは、X線フラックスの急激な減少の直後に、超光速運動する電波放射が発生し、ジェットに沿って伝播する。これは、直接的な観測に基づくブラックホールとジェットとの関連性を確立する。X線放射の一時的な減少は、おそらく降着円盤の内側の一部が事象の地平線を越えて消失することによって引き起こされる。一方、その円盤部分の残りはジェットへ放出されて、超光速運動をする明るい輝点を作り出している。そのような関連性は、多重周波数帯でのデータが不十分だったため、AGNに対してはこれまで実証されていない。本論では、銀河 3C120のX線放射および電波放射の観測の3年間の結果を報告する。マイクロクェーサーについて観測されるものと同様に、X線放射の減少後に、電波ジェット中の明るい超光速運動をするノット(knot)の放出が起こることを発見した。現時点では少数のデータポイントしかないが、X線放射が減少する間隔の平均時間は、ブラックホールの質量に対応するようである。 Full Text PDF 目次へ戻る