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細胞:PPARγ2刺激による脂質生成には、転写コアクチベーターTRAP220が必要である

Nature 417, 6888 doi: 10.1038/417563a

TRAP(甲状腺ホルモン受容体結合タンパク質)転写コアクチベーター複合体(Mediatorとも呼ばれる)は、甲状腺ホルモン受容体の機能を助けるタンパク質群として単離された。この複合体は、TRAP220サブユニットを介していくつかの核受容体と、また他のサブユニットを介してさまざまなアクチベーターと物理的に結合する。TRAP220は、脂質生成に不可欠な核受容体であるペルオキシソーム増殖因子応答性受容体γ2(PPARγ2)とリガンドに依存した相互作用をすることが報告されている。今回、Trap220-/-繊維芽細胞ではPPARγ2刺激に応じた脂質生成が起こりにくいが、MyoD刺激による筋形成は見られ、脂質形成マーカーやPPARγ2標的遺伝子が発現されないことを明らかにする。このような欠陥は、外因性のTRAP220を発現させることで修復できる。TRAP220がTRAP複合体を介してPPARγ2の機能に直接かかわっていることは、この他にも、TRAPが精製したin vitroの系でPPARγ2の転写コアクチベーターとして働くこと、またリガンドやTRAP220に依存してPPARγ2と結合することから示される。これらのデータは、TRAP220がTRAP複合体を介してPPARγ2に選択的なコアクチベーターとして働くことを示している。従って、他の経路(筋形成)と比較すれば、TRAPは繊維芽細胞のある特定の分化経路(脂質形成)に対してより特異的に働いている。

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