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進化:新第三紀には分布域の広い哺乳類が長冠歯の進化的増大を押し進めた

Nature 417, 6888 doi: 10.1038/417538a

過去2000万年の間に多数の系統の草食性哺乳類が長冠歯(歯冠の長い臼歯)を進化させた。長冠歯は、繊維質で研磨作用のある食物を食べる哺乳類でよく発達し、こうした食物は広々として通年もしくは季節的に乾燥する環境で最も多く見られることから、長冠歯からは生態に関する情報が豊富に得られる。本論文では、新第三紀の欧州では生息面積が最大級の哺乳類において長冠歯の増大が見られることを報告する。我々は209か所のデータセットを使って、多数の化石発掘場所で出土した大型哺乳類と、単一または少数の場所でのみ出土した哺乳類とで、長冠歯の増大が同程度か否かを調べた。系統分類上および形態上の分類では、中新世前期における長冠歯の平均値は低い。中新世中期以降は、多数の場所で見つかる哺乳類の長冠歯のみが顕著な増大を示す。したがって、中新世後期の乾燥した欧州では、長冠歯を増大させた哺乳類のみが、生息域や食物資源の取り分を拡大できた。これらの結果からすると、多数の場所で出土した比較的少数の種は、それ以外の種を考慮せずに、それのみを古生態の情報源とすることができる。

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