Letter 宇宙:特異なX線パルサー4U0142+61からの可視光のパルス 2002年5月30日 Nature 417, 6888 doi: 10.1038/417527a 特異なX線パルサー(AXP)が通常の電波パルサーと異なる点は、X線の輝度が自転エネルギーの減衰率よりも数桁大きく、したがって余分なエネルギー源が必要になるということである。それを説明する一つの可能性は、AXPが、非常に強く磁化し表面磁場が1014G以上に達する中性子星、すなわち”マグネター”である。そうだとすれば、AXPと軟γ線リピーター(SGR)とは同様なものだということになろうが、一方で極端な強磁場を必要としない代替モデルも存在している。最近、AXP4U0142+61に対応する天体が可視光領域で発見され、マグネターからの放射と一致したが、磁化した高温の白色矮星からの放射、あるいは伴星を持たずに降着を起こしている中性子星からの放射とも両立する結果であった。ここに我々は、4U0142+61からの可視光のパルスを検出したことを報告する。可視光のパルス成分(27%)が、軟X線に比べて5から10倍大きいことから、4U0142+61はマグネターであると結論される。これで、AXPと軟γ線リピーターに直接の関係があることは確実になるものの、AXP、SGRそして電波パルサーが進化する上でどうつながるのか、まだ決着を見ていない。 Full Text PDF 目次へ戻る