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遺伝:宿主特異性の異なる2種のXanthomonas属病原菌ゲノムの比較

Nature 417, 6887 doi: 10.1038/417459a

Xanthomonas属は、プロテオバクテリア綱のガンマ亜綱に属する植物病原菌で種類が多く、経済面からも重要である。Xanthomonas axonopodis pv. citriXac)は柑橘類の潰瘍の原因菌で、柑橘類の商業用栽培品種のほとんどに感染し、世界的に大きな損失をもたらしている。潰瘍病変などを含む症状が進行すると、落果、落葉が起こり、樹勢の衰えにつながる。Xanthomonas campestris pv. campestrisXcc)は黒腐病の原因で、アブラナやシロイヌナズナなど、アブラナ科の植物に感染する。症状は、葉縁の黄化、維管束組織の黒変で、萎れや壊死が広がる。Xanthomonas campestris pv. campestrisは、増粘剤や安定剤としてさまざまな産業分野で使われている細胞外多糖であるキサンタンガムの生産に利用され、商業的な培養も行われている。今回、XacXccのゲノム完全配列とその比較結果を報告する。この2つは、症状の表現型や宿主範囲に大きなちがいがあるにもかかわらず、ゲノムレベルでは高い相同性を示す。80%を超える遺伝子が共通であり、各染色体の大半で遺伝子の配列順も保存されている。それぞれの菌に特有の遺伝子群が数個同定され、これらに基づいて、宿主特異性や発症過程のちがいを説明できると思われる機構を提案する。

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