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細胞:HDAC6は微小管関連デアセチラーゼである

Nature 417, 6887 doi: 10.1038/417455a

αチューブリンが受ける可逆的なアセチル化は、微小管の安定性と機能の調節にかかわると考えられている。アセチル化されたαチューブリンの分布は厳密に制御されており定型的である。アセチル化されたαチューブリンは安定な微小管に最も多く存在し、ニューロンの成長円錐や繊維芽細胞の前縁などの動的な細胞構造には存在しない。しかし、チューブリンのアセチル化および脱アセチル化の調節を担う酵素はこれまで不明であった。今回、ヒストンデアセチラーゼファミリーの酵素HDAC6がチューブリンのデアセチラーゼとして機能することを報告する。HDAC6は、細胞質のみにあって、そこで微小管と結合し、p150gluedを含む微小管モーター複合体中に局在する。In vivoでHDAC6を過剰に発現させるとαチューブリンの広範な脱アセチル化が起こり、またHDAC6を減少させるとαチューブリンのアセチル化が進む。In vitroでは、精製HDAC6は重合状態の微小管でαチューブリンの強い脱アセチル化を起こす。さらに、HDAC6を過剰に発現させると、細胞の走化性運動が促進されることは、HDAC6がかかわる脱アセチル化が、微小管依存性の細胞運動性を調節するという考えを裏付けている。今回得られた結果は、HDAC6がチューブリンデアセチラーゼであることを示しており、可逆的なアセチル化が、ヒストンの代謝や遺伝子の転写以外にも重要な生物学的過程を調節することを示す証拠である。

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