Letter 生態:森林における高木種の多種共存と相対的数度 2002年5月23日 Nature 417, 6887 doi: 10.1038/417437a 現在、生物多様性の減少には拍車がかかっており、そのため、多種共存の制御機構を解明する必要性はますます切迫している。とりわけ樹木の多様性は、森林依存種やそれらに伴う捕食者や寄生生物の多様性を維持することにより、陸上生物多様性を決めるうえで主軸となる役割を果たしている。多種共存を説明する理論の大部分は類似度制限(limiting similarity)の原則に基づいたもので、それらによれば、競合種の共存は本質的に不安定であるとされる。この場合、競合種の共存は、撹乱や移住、時空間内での資源の「パッチ化」など、外部からの力によって維持されねばならない。これに対して収容説(storage theory)では、時間の経過とともに、ある種の加入が他種に比べて有利になるように条件が変化していき、競合種の共存が安定になると考える。今回我々は収容説を使って、競合種どうしの相対的差異の明確な予測を展開し、各種の他種共存モデルを差別化できるようにした。メキシコ太平洋岸域にある原生林で抽出した樹種に関するデータから、この群落において類似樹種の共存へと方向づけるような収容過程の普遍的な働きの存在が裏づけられ、多種共存に関する他のあらゆる説が退けられる。 Full Text PDF 目次へ戻る