Letter 考古:太古の岩塩から16SリボソームRNA遺伝子断片を採収 2002年5月23日 Nature 417, 6887 doi: 10.1038/417432a この10年間に、高感度のDNA検出技術が、数千年前から数百年前の時代の考古学の標本やその他の標本に使われて成功している。ところが、非常に古いDNAの存在に関しては、未だに異論や疑念がある。ここ1世紀ほどの報告によって、微生物が蒸発岩で、はるか昔の地質時代からずっと生き続けている可能性があることが示唆されている。だが、蒸発岩が生成した時期と微生物が入り込んだ時期の相関性については疑問視する向きが多い。今回我々は、記載岩石学と地球化学の技術(レーザーアブレーション・マイクロプローブ‐誘導結合プラズマ質量分析法)を使って、岩塩(NaCl)蒸発岩標本の推定地質年代を検証した。4億2500万年前から1100万年前の岩塩標本から抽出したDNAをPCR法で増幅することで、16SリボソームRNA遺伝子断片が検出された。1件の標本(1600万〜1100万年前)で、高度好塩古細菌の16Sリボソーム(r)RNA遺伝子断片の増幅産物が見つかったが、他の標本(4億2500万〜6500万年前)では、真正細菌の16SrRNA遺伝子断片の増幅産物しか見つからなかった。末端制限断片長多型分析によれば、地質年代の異なる岩塩には、複雑で異なる微生物集団またはそれらの遊離DNAが存在する。 Full Text PDF 目次へ戻る