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細胞:視交叉上核が発する行動概日リズムを伝達するプロキネチシン2

Nature 417, 6887 doi: 10.1038/417405a

視交叉上核(SCN)は哺乳類の生理過程および行動の慨日リズムを制御する。今回、システインに富む分泌タンパク質であるプロキネチシン2(PK2)が、SCNの慨日時計における出力分子としてはたらくことを報告する。PK2のmRNAはSCNで周期的に発現され、PK2の周期の位相は明暗周期に反応を示す。分子生物学的研究および遺伝学的研究の結果、PK2遺伝子が慨日時計によって制御される遺伝子(時計制御遺伝子)であることが判明した。PK2受容体(PKR2)はSCN出力経路の主な標的核で多く発現している。内因性PK2のmRNAレベルが低い主観的夜にラットの脳室内に組換え型PK2を注入すると夜間の自発運動が抑えられることからも、PK2が行動関連の慨日リズムを伝達する出力分子であるという仮説が支持される。SCN内のPKR2mRNAの発現レベルが高いことと、PK2がPKR2の活性化を介して自身の転写を制御する正のフィードバック機構が存在することから、PK2がSCN内で局所的に機能して出力を同調させていることも示唆される。

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