Letter 細胞:アクチンを基盤とする運動の動態は、表面パラメーターに依存する 2002年5月16日 Nature 417, 6886 doi: 10.1038/417308a 細胞膜でのアクチン重合は、Arp2/3複合体やzyxin/VASP複合体などのタンパク質の動員によって引き起こされる。アクチン重合による力の発生の物理的機構は、さまざまな方向から理論的に説明されているが、実験データによる裏付けは欠けている。今回、再構成した運動性試験培地を使うことによって、ウィスコット‐アルドリッチ症候群タンパク質(WASP)のVCAと呼ばれるサブドメインを埋め込んだ微小なビーズがあるだけで、アクチンの重合と運動が誘導できることを発見した。VCAタンパク質の表面密度やビーズ直径を変化させると、ビーズの運動様式に大きな影響があり、連続的な運動から「跳躍型」の変異リステリア菌の動きに似た痙攣のような運動へと変化する。表面の形状やタンパク質密度といった単純な物理的パラメーターが、空間的に制御されているアクチンの重合に直接影響を及ぼし、さらにアクチンに依存した運動に重要な役割を果たすことが、今回の結果によってはっきりと示された。 Full Text PDF 目次へ戻る