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神経:パブロフ条件づけ進行中に扁桃体の匂い刺激誘発電位を調節するドーパミン

Nature 417, 6886 doi: 10.1038/417282a

パブロフ流の条件づけでは、たとえば匂いのような無害な刺激を、たとえば足への電撃など行動に反映する刺激と組み合わせて与えると、やがて前者の刺激だけで後者の行動反応が引き起こされることになる。扁桃体の外側核(LAT)は、この条件づけパラダイムで情動記憶の形成に必要である。行動の変化と平行して、条件刺激によるLATのニューロン発火の増大が起こり、これが局所的ドーパミン濃度に依存していることも知られている。パブロフ条件づけ成立に寄与するニューロンの興奮性とシナプス入力の変化を調べる目的で、ラットに条件づけを行い、その間のLATニューロンのin vivo細胞内記録を試みた。匂いと足への電撃の組合せを繰り返すと、匂い刺激に対するシナプス後電位(PSP)が増大し、ニューロンの興奮性が上がった。しかし電撃を組み合わせなかった匂い刺激の繰り返しではPSPが減少した。ドーパミンのアンタゴニストであるハロペリドールを投与すると、それ以前に成立した条件づけを消去することなしに、PSP増大とそれに伴う興奮性上昇が抑えられた。これらの結果は、条件づけの過程と慣れの過程はLATニューロンに正反対の効果をもち、ドーパミンがこれらに重要であることを示しており、情動記憶の形成における役割と符合している。

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