Letter 免疫:樹状細胞成熟の際に見られるユビキチン結合タンパク質の一過的な凝集 2002年5月9日 Nature 417, 6885 doi: 10.1038/417177a 樹状細胞(DC)は一次免疫反応を開始するための独特な能力を持つ抗原提示細胞である。樹状細胞は、主要組織適合複合体(MHC)により拘束される抗原提示を制御するための非常に特異的なメカニズムを表す目立った分化(成熟)パターンを持つ。MHCクラスI分子が細胞傷害性CD8+T細胞に提示するペプチドは、細胞質にあるタンパク質から由来するものがほとんどである。これらのタンパク質は、ユビキチン化された後にプロテアソームによって分解される。本論文では、炎症性の刺激を受けた際にDCが新たに合成されたユビキチン結合タンパク質を細胞質の大きな構造中に蓄積することを明らかにする。この構造体は、多くのアミロイド病に見られるアグリソームや封入体とは似て非なるものである。特にこの樹状細胞アグリソーム様誘導性構造(DALIS)は一過性であり、持続的なタンパク質合成を必要とし、またユビキチン‐プロテアソーム経路に影響しないものである。これらの結果から、刺激を受けたDCにはタンパク質分解の組織化された優先度決定機構が存在することが示唆され、それはおそらく成熟の際のMHCクラスI提示の制御に重要であると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る