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生態:宿主植物は森林に生息するチョウ類の幼虫の寄生に影響を与える

Nature 417, 6885 doi: 10.1038/417170a

草食生物と宿主植物との結びつきのパターンは、食物資源としての植物の質を反映しており、植物の栄養組成や防御、季節的変動に影響を受けると考えられてきた。宿主植物種に特異的な草食生物の天敵、すなわち第三次栄養段階の生物もまた植物種における草食性昆虫の分布に影響を与える可能性がある。だが、草食生物の宿主範囲の進化に関する研究では、通常、第三栄養段階については調査がなされてこなかった。そのため、植物―草食性昆虫間の相互作用の進化における第三栄養段階の重要性は明らかになっていない。カナダ森林昆虫調査(CFIS)で行われた、捕食寄生生物の飼育記録の分析結果から、特定の鱗翅目種が行う寄生はその種が利用する宿主植物に強く依存しており、寄生に関して見られる宿主植物依存のパターンは幼虫の種間で異なっていることがわかった。また、樹種に対して自身が特異化している捕食寄生種もいることがわかった。寄生が宿主植物に依存するということは、宿主植物の利用に関してトップダウンの影響があり得ることを示唆する。幼虫と宿主植物の組み合わせによって寄生率が異なることは、幼虫群集内における宿主植物範囲の特異化をもたらすのかもしれない。最終的には、天敵からの逃避に伴って、こういった宿主植物範囲の特異化が温帯林の鱗翅目種の多様化を促進したのであろう。

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