Letter 医学:HIVはHIV特異的CD4+T細胞に優先的に感染する 2002年5月2日 Nature 417, 6884 doi: 10.1038/417095a HIV感染はCD4+T細胞の破壊もしくは産生の低下による進行性のCD4+T細胞減少を伴う。HIV病の重要であるがまだ解明されていない問題はこの減少のメカニズムであり、特にHIV特異的CD4+T細胞が優先的に影響を受けるかどうかということである。本論文ではHIV病の全過程において、感染者のHIV特異的メモリーCD4+T細胞が他のメモリーCD4+T細胞よりも多くのHIVウィルスDNAを含んでいることを示す。さらに、抗レトロウィルス療法を中断している間のウィルスリバウンドの後では、HIV特異的メモリーCD4+T細胞プール中のHIVウィルスDNAの頻度が他に特異的なメモリーCD4+T細胞に比べて大きく増加することを明らかにする。これらの知見は、in vivoにおいてHIVがHIV特異的メモリーCD4+T細胞に優先的に感染することを示している。このことはHIV特異的CD4+T細胞反応の喪失とその結果としてHIV複製を免疫学的に制御することができなくなることを説明するメカニズムの一つかもしれない。さらに、HIVに応答するまさにその細胞にHIVが特異的に感染するという現象は、構造化治療中断法の実施に注意を喚起するものである。 Full Text PDF 目次へ戻る