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医学:好中球エラスターゼは腸内細菌の病原性因子に標的を定める

Nature 417, 6884 doi: 10.1038/417091a

赤痢菌属の細菌は、年間2億人が罹患し200万人が死亡する粘血性下痢を伴う細菌性赤痢の原因である。赤痢菌は結腸の粘膜に侵入し、そこでは好中球主体の急性炎症が誘発される。この急性炎症は初めのうちは組織を傷害するが、結局は感染から回復させる。好中球は微生物を貪食する細胞であるが、好中球が宿主細胞を操る毒性因子を発現している病原性細菌をどのように制御しているかは不明である。他の細胞とは対照的に、好中球は細菌が殺される貪食性の小胞から赤痢菌が逃れるのを阻止する。本論文ではヒト好中球エラスターゼ(NE)が重要な宿主防御タンパク質であることを示す。NEは他の細菌のタンパク質を分解するのに必要な濃度よりも1000倍低い濃度で赤痢菌の毒性因子を分解する。薬理学的に、または遺伝学的にNEを不活性化した好中球では、赤痢菌はファゴソームから逃れ、細菌の生存が増加する。NEはサルモネラ属やエルシニア属の毒性因子も優先的に切断する。これらの結果はNEが細菌の毒性タンパク質を標的とする第一の好中球因子であることを示すものである。

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