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生理:ミトコンドリアタンパク質の移入による、ステロイド産生の迅速な制御

Nature 417, 6884 doi: 10.1038/417087a

ミトコンドリアタンパク質の大半は、細胞質のリボソームで合成され、ミトコンドリアへと運び込まれる。運び込まれたタンパク質は、ミトコンドリアの4つある内部区画(ミトコンドリア外膜、ミトコンドリア内膜、膜間部分、マトリックス)の1つへと誘導され、そこで機能する。ここでは、ストレス応答や生殖、雄の胎児の性分化に必要なミトコンドリアタンパク質であるステロイド産生急性調節タンパク質(StAR)が、最終的に存在するマトリックスにおいてではなく、一時的にミトコンドリア外膜で機能することを明らかにする。また、外膜での滞留時間とその活性は、ミトコンドリア内への輸送速度によって調節されていることも明らかにする。これは、最終目的地以外の区画で生物活性を働かせるミトコンドリアタンパク質の初めての例かもしれない。ステロイド産生細胞はこの機構によって、数分以内に大量のステロイド産生を始め、しかも終わらせることができるため、血清中のステロイドホルモン濃度の迅速な調節が可能になる。

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