Letter 発生:ショウジョウバエの翅発生において細胞はアポトーシスを抑制するためDecapentaplegic生存因子をめぐって競合する 2002年4月18日 Nature 416, 6882 doi: 10.1038/416755a ショウジョウバエ成虫原基の成長過程で、「細胞競合」と呼ばれる機構により、生存力はありながら増殖が遅い細胞は排除される。我々はここで細胞競合がbrinker (brk)遺伝子の機能を必要とすることを報告する。通常brkはDecapentaplegic (Dpp)シグナルによって発現が抑制されているが、成長の遅いMinutel+細胞では発現が上昇している。これらの細胞において、brkの過剰な発現はc-Junアミノ末端キナーゼ経路を活性化し、その結果アポトーシスを引き起こす。我々は、増殖の遅い細胞はDpp生存シグナルをめぐる競合または伝達において不利であるため、Brkレベルが上昇すると考える。これらの一連の事象は、成長する細胞集団の中から弱い細胞を排除する普遍的な機構の存在を示唆しており、この機構が細胞数を制御し、組織の状態を最適化する結果、器官機能の最適化に働く可能性がある。 Full Text PDF 目次へ戻る