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進化:化石記録を使って現生霊長類の最終共通祖先の年代を見積もる

Nature 416, 6882 doi: 10.1038/416726a

分子データから算出される分岐年代は、研究対象の生物分類群のものとして知られるうちで最古の化石標本の年代よりも、かなり古くなることが多い。霊長目については、出土した多様な化石の年代と対応させた分子データからは一様に、およそ9000万年前の白亜紀中期に他の有胎盤哺乳類から分かれたことが示唆されているが、知られるうちで最古の化石霊長類は始新世の最下層(5400万〜5500万年前)から出土したものである。霊長類の共通祖先は、この知られるうちで最古の化石よりも年代が古いはずだが、分子からの算定値と古生物学からの算定値の隔たりがどれくらいになりうるかを明らかにするには、適正な定量化が必要である。今回、多様化パターンのモデルから導かれる種の化石保存率に基づいた、新しい統計手法を報告する。この手法によれば、霊長類の最終共通祖先の年代はおよそ8150万年前の白亜紀となり、分子データから推測される分岐開始年代に近い値となる。また、かつて存在した霊長類全種のうち化石から存在がわかるものは7%に満たないことも示唆される。我々のこの手法は、化石記録、現生種、完系統分岐モデルといった、進化上の出来事の年代算定に使われる古生物学上のあらゆる手法を統合するものだ。

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