Letter 工学:金属のメゾスコピックなスピン・バルブでのスピン歳差の電気的検出 2002年4月18日 Nature 416, 6882 doi: 10.1038/416713a 金属や半導体を通って移動する電子のスピンのふるまいを研究し、制御することは、「スピントロニクス」の分野での相当な難問である。この分野では、スピンの自由度に基づいた新しいエレクトロニクス応用の可能性が、いまも探求されている。最近になって、輸送におけるコヒーレントなスピン歳差とスピン・コヒーレンスの電気的制御が、半導体内での光学的技法をもちいて研究されている。今回、我々は、拡散性金属導体内に電気的に注入され、検出された電子の制御されたスピン歳差について報告する。それは、スピン注入器と検出器としての金属性の強磁性電極をトンネル障壁と組み合わせて利用したものだ。我々のデバイスの出力電圧は、スピンの自由度だけに反応し、その符号は、強磁性電極の相対的な磁化に応じて、正から負に切り換えられる。我々は、垂直な磁場を加えることにより生じたコヒーレントなスピン歳差を誘導することによって、スピン方向が制御できることを明らかにした。180°の平均歳差角度を誘導することによって、我々は、出力電圧の符号を逆にできる。 Full Text PDF 目次へ戻る