Letter 生化学:結晶構造からDegP(HtrA)のプロテアーゼーシャペロン作用機構が明らかになった 2002年3月28日 Nature 416, 6879 doi: 10.1038/416455a タンパク質の折りたたまれ状態は、分子シャペロンおよびプロテアーゼによってモニターされている。これらタンパク質品質管理因子は、コンフォメーションが変性状態であることを認識するばかりではない。たたみ直しが可能な基質と分解せざるを得ないものとを区別する機能をも有する。DegP(またはHtrA)はさまざまな種に広く保存された熱ショックタンパク質であり、たたみ直し機能およびプロテアーゼ活性を併せ持つ。今回、この作用機構を分子レベルで解明するために、その結晶構造解析を行った。DegPの6量体は互い違いに配列した3量体の輪により形成される。中央の空洞にプロテアーゼ活性部位が位置するが、基質がアクセスできるのは側面からのみである。可動性側壁部位は12個のPDZドメインから構成される。PDZドメインは、分子の開閉状態を作り出すことができ、基質との結合を調節していると考えられる。そして内部空洞にはいくつかの疎水性のパッチで裏打ちされており、変性タンパク質はそこに結合するのかもしれない。なおDegPがシャペロンのコンフォメーションをとる時は、プロテアーゼドメインは不活性状態にあり、分解のみならず基質の結合も起こらないように調節されている。 Full Text PDF 目次へ戻る