Letter

視覚:片眼閉鎖解除後の回復を導く両眼協調活動

Nature 416, 6879 doi: 10.1038/416430a

片眼閉鎖(MD)が第一次視覚野(V1)のニューロンの眼優位性に及ぼす影響は、両眼閉鎖よりはるかに急速でかつ大きい。この知見は、眼優位性の発達可塑性には、両眼からの入力間でシナプス結合をする空間を奪い合っている状態が反映されている、という広く支持された仮説の基礎になっている。この見解では、両眼からの求心性神経の視覚誘発活動の相対的レベルが、視覚経験の変化に反応した機能上の変化を決めるとしている。しかし、MDを受けた子ネコの瞼をそのまま開くと、その後相当程度の生理的・行動的回復がみられるため、絶対的な視覚誘発活動レベルや他の何らかの非競争的機構が、MDからの回復の程度を決めているという考え方も示されている。本論文では、両眼からの協調的な入力こそが回復に極めて重要であるという証拠を示す。MD解除時に筋麻酔により両眼を不整列にしておくと、回復がはるかに不完全になる。この結果は、視覚野の発達に協調的・連合的機構が重要であることを強く実証している。

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