Letter 進化:化石記録における絶滅の決定要因 2002年3月28日 Nature 416, 6879 doi: 10.1038/416420a 大量絶滅の原因や絶滅事象に際した生物選択性の特性は、古生物学の中軸をなす問題である。しかし、試料採取に利用できる堆積岩の量によって、認識される生物多様性や分類群あたりの進化速度の算定値に偏りが生じる可能性があることは、かなり以前から認められてきた。この問題は特に主要な大量絶滅について言われてきた。今回、露頭の海成堆積岩の量を新たに編集したものを用いて、真の絶滅率の経時的推移が実際には均一で上下動がない場合に、絶滅の化石記録がどのように観察されるかを推定した。海生動物では見かけの絶滅率の記録は大きく変動するが、その変動の多くの特徴は、年代を追って変化する露頭岩石の量に基づいて推定できる。この結果は、共通の地質上の原因が、真の絶滅率と露頭岩石量の双方を決定するという仮説と一致するが、絶滅率に見られる短期の増減の多くは、層序記録の誤差によって生じた変動だとする仮説を裏づけてもいる。 Full Text PDF 目次へ戻る