Letter 宇宙:氷に覆われた星間粒子の類似化合物に対する紫外線照射によるアミノ酸の生成 2002年3月28日 Nature 416, 6879 doi: 10.1038/416403a アミノ酸は地球上の生物にとって極めて重要な分子であるが、それらの自然な発生について提唱されているメカニズムでは、地球形成初期におけるアミノ酸の存在を説明できていない。地球外有機化合物の飛来が、地球上でのアミノ酸生成に代わる考え方として提唱されており、いくつかのアミノ酸が隕石中で発見されている。本稿では、氷に覆われた星間粒子の類似化合物に12Kの高真空状態で紫外線照射を行った後、室温状態に置いたところ、その残留物中にアミノ酸が検出されたことを報告する。我々は16種類のアミノ酸を同定し、キラルアミノ酸は鏡像異性体分離を示した。同定されたアミノ酸のいくつかは隕石中でも発見されている。我々の結果は、星間物質中でのアミノ酸の自然発生が可能であることを示し、生命の前駆分子が彗星ダスト、隕石や惑星間ダスト粒子によって初期の地球へ飛来し得たとする学説を裏づけている。 Full Text PDF 目次へ戻る