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宇宙:氷に覆われた星間粒子の類似化合物の紫外光分解によるラセミアミノ酸の生成

Nature 416, 6879 doi: 10.1038/416401a

隕石による地球への地球外有機分子の飛来は、生命体の起源と初期の進化にとって重要であった可能性がある。数々の隕石にはもともと含まれていたアミノ酸が見出されており、その種類はマーチソン隕石だけでも70を超えている。隕石中のアミノ酸は、母天体上の液相の水中で生成されると一般に考えられているが、もともと含まれていた有機酸が発見されたマーチソン隕石中の水に重水素が非常に少ない。さらに、隕石中に左旋性アミノ酸が過剰に含まれていることが発見されているが、このことを隕石の母天体上での液相の水の反応から説明することは難しい。本稿では、実験室において、氷に覆われた星間粒子の類似化合物の紫外光分解によりグリシン、アラニンおよびセリンが自然に生成されたことを報告する。そのようなアミノ酸は、星間分子雲に見られるように自然に重水素過剰を示すと考えられ、もし入射光が円偏光を受けていれば、アミノ酸生成過程により鏡像異性体の過剰も生じうる。以上の結果は、隕石中のアミノ酸の少なくともいくつかのものは星間での光化学反応の結果生じたものであり、初期太陽系の天体上での液相の水中で生成されたものではないことを示唆している。

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