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神経:成熟動物の不安様行動の成立に関与する発達期のセロトニン1A受容体

Nature 416, 6879 doi: 10.1038/416396a

セロトニンは気分の調節に関係するとされ、セロトニン経路に作用する薬剤は不安やうつの治療に効果がある。特にセロトニン1A受容体に対する作動薬には抗不安作用があり、また、この受容体を欠くノックアウトマウスは不安様行動が増す。今回、組織特異的で誘導的に受容体を発現させるレスキュー実験を行ったところ、縫線核でのセロトニン1A受容体発現は無効だが、大脳皮質および海馬での発現でノックアウトマウスの行動表現型をレスキュー(機能回復)できることがわかった。またこの遺伝子改変マウスでの誘導発現を利用して、レスキューが可能なのは、成熟後ではなく出生後早期の受容体発現が必要であると考えている。これらの知見から、出生後の脳発達過程が成熟後の不安様行動の成立に関与することがわかる。加えて、セロトニン1A受容体の発達脳での正常機能は、成熟後に治療的に同受容体を活性化する場合の機能とは別のものである可能性が出てきた。

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