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医学:エストロゲンは、FKBP12.6ヌルマウスの心臓肥大を防ぐ

Nature 416, 6878 doi: 10.1038/416334a

FK506結合タンパク質12及び12.6(FKBP12とFKBP12.6)は、免疫抑制剤FK506の細胞内受容体である。骨格筋のリアノジン受容体(RyR1)は、FKBP12とのヘテロオリゴマーとして単離されたが、心臓のリアノジン受容体(RyR2)は、より高い選択性を示してFKBP12.6と結合する。FKBP12は、骨格筋の筋小胞体からのCa2+放出を調節し、FKBP12欠損マウスでは心臓の発生異常が報告されている。しかし、心臓の興奮収縮連関におけるFKBP12.6の役割は不明である。ここでは、マウスのFKBP12.6遺伝子を破壊すると、雄のマウスでは心臓肥大につながるが、雌のマウスでは肥大が起こらないことを明らかにする。ノックアウトマウスでは、Ca2+スパークの強度が高まり、時間が長くなり、カルシウム誘発性カルシウム放出の増幅率が上昇するなど、雌も雄も同じようにCa2+放出が制御できなくなったが、それにもかかわらず雌だけは心臓が正常だった。エストロゲン受容体アンタゴニストであるタモキシフェンを投与した雌のFKBP12.6ヌルマウスは、雄マウスと同様に心臓肥大を起こした。これらの結果から、FKBP12.6は心臓の興奮収縮連関を調節しており、エストロゲンはCa2+調節不全に応じて起こる心臓肥大を防ぐ役割を果たしていると考える。

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