Letter 材料:結晶状の細孔壁構造を有する規則的なメソポーラス有機シリカハイブリッド材料 2002年3月21日 Nature 416, 6878 doi: 10.1038/416304a 界面活性剤を利用する合成戦略は、金属酸化物、金属、炭素およびハイブリッド有機シリカなどの規則的なメソポーラス物質の合成に広く使われている。しかし,これらのメソポーラス物質の細孔壁構造はアモルファスであり、そのことがこの材料の実用性を狭める大きな要因となっていた。これまで,熱あるいは水熱処理によりメソポーラス物質の金属酸化物の壁を結晶化する試みが行われてきたが,壁の一部を結晶化するに留まっていた。ここでは、規則的なベンゼン―シリカハイブリッドメソポーラス物質の界面活性剤を利用した合成について報告する。この材料はメソポアが52.5Å周期で六方状に配列した規則構造を有するだけでなく,細孔壁に沿って7.6Å結晶状の周期構造を有する。このメソポーラス物質はシリカからなる親水層とベンゼンからなる疎水層が交互に積層した周期的な表面を有する。この様な細孔壁内の規則構造は,ベンゼン―シリカ前駆分子同士の相互作用、および前駆分子と界面活性剤との相互作用により形成されたと考えられる。この合成法は,他の有機シリカハイブリッドや有機金属酸化物ハイブリッドにも適応可能であり、分子スケールの周期的な表面を有する、階層的に規則化したさまざまなメソポーラス物質が合成可能となる。 Full Text PDF 目次へ戻る