Article 細胞:好中球の殺菌作用は、K+流入によるプロテアーゼ活性化を介して行われる 2002年3月21日 Nature 416, 6878 doi: 10.1038/416291a 好中球が取り込んだ微生物を殺すのは、高濃度の非常に毒性の強い活性酸素種(ROS)に微生物を曝して、ミエロペルオキシダーゼが触媒するハロゲン化を起こさせるのによっていると、これまでは考えられていた。しかし本論文では、長い間、申し分ない作業仮説とされてきたこの単純な図式が、不適当なものであることを明らかにする。好中球-顆粒プロテアーゼに異常があるものの、スーパーオキシド生産とヨウ素化能は正常というマウスは、ブドウ球菌やカンジダによる感染に抵抗性を持たない。また、活性化によって、非常に高い濃度のROSがエンドサイトーシス空胞内に流入することもわかった。この流入によって蓄積される負電荷は、pHに依存して起こる膜を通したK+イオンの流入によってうち消される。その結果イオン強度が上昇して、エラスターゼやカテプシンGなどの陽イオン性顆粒タンパク質が、硫酸基をもつ陰イオン性ペプチドグリカンマトリックスから放出される。我々は、細菌の破壊を主として行うのは、このように活性化されたプロテアーゼ類であることを明らかにした。 Full Text PDF 目次へ戻る