Letter

進化:南米で見つかったジュラ紀の哺乳類

Nature 416, 6877 doi: 10.1038/416165a

ジュラ紀は、哺乳類の初期進化に重要な時代である。哺乳類はこの時代に最初の多様化を見せ、その後の単孔類や現生真獣類哺乳類の根幹をなす系統につながっていった。しかし、ジュラ紀哺乳類の化石記録はきわめて少なく、南半球大陸ではとりわけ乏しい。ゴンドワナ大陸由来のジュラ紀哺乳類としてわかっているものは、これまで、タンザニアとマダガスカルで見つかった化石と、アルゼンチンで見つかった足跡化石しかない。本稿では、歯骨により明らかになったジュラ紀哺乳類について報告する。これは、我々の知る限りで最初の南米産ジュラ紀哺乳類である。この微小な化石はパタゴニアのジュラ紀中期から後期の地層で見つかったもので、最近Australosphenida(南半球系トリボスフェニック類)と命名された哺乳類分類群の典型例となる。この一群はゴンドワナ大陸に生息したもので、北半球系トリボスフェニック類のものと同じようなトリボスフェニック型大臼歯を収れん的に進化させ、おそらく単孔類の起源となった。今回の新哺乳類の発見と、南半球で見つかった哺乳類についての他の証拠を考え合わせると、南半球系トリボスフェニック類はジュラ紀末よりかなり以前に多様化してゴンドワナ大陸に広がったこと、そして、南半球の哺乳動物相はジュラ紀中期から後期までに、すでに北半球の哺乳動物相と明確な違いを備えていたことになる。

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