Letter 地球:雷雲の上部から電離層下部への放電 2002年3月14日 Nature 416, 6877 doi: 10.1038/416152a 雷雲の上で起こる異常に大規模な発光現象について、一世紀以上にわたって、裏づけのない報告が多数寄せられていた。今から80年以上前には、放電が雷雲と上層大気との間隙をつなぐ可能性が指摘されていた。その後、スプライトとブルージェットという雷雲上を垂直に延びる2種類の光学的な閃光が確認された。スプライトは、電離層の基底部から始まり、107ms-1を超える速度で極めて急速に下に向かって発達し、多くの異なる幾何学的な形状をとる。これと対照的に、ブルージェットは、雲頂から上に向かって105ms-1程度の速度で発達し、ブルーの円錐形状が特徴となっている。しかしスプライトやブルージェットが、雷雲と電離層下部との電気接触の直接経路であることを決定的に示すような実験データは報告されていない。今回、我々は、雷雲から70kmぐらいの高度にまで上向きに伝搬するブルージェットを示す、プエルトリコのアレシボ天文台で撮影されたビデオ録画について報告する。通常は、ブルージェットの上限高度で、スプライトの下端の高さである高度42km以上になると、閃光が、スプライトでよく見られる特徴のいくつかを示した。この現象が相対的に小さい雷雨セルの上で観測されたことから、我々は、この現象が一般的に起きる可能性があり、地球全体の電気回路のこれまで説明のつかなかった部分を示していると推測する。 Full Text PDF 目次へ戻る