Letter 神経:環境形状についての海馬場所細胞の活動表現の長期可塑性 2002年3月7日 Nature 416, 6876 doi: 10.1038/416090a 海馬は長期記憶の貯蔵や固定に関わっていると一般に考えられている。記憶や可塑性実験の際に海馬の単一ユニット活動が短期的に変化することは、複数の論文で示されているが、長期にわたってニューロン活動が変化することを実験的に示した例は、一次知覚皮質のみであった。今回、形状の異なる2つの箱に繰り返し入れられたラットで、その環境についての海馬場所細胞の活動表現が徐々に変化していく様子がみられた。この変化は環境の形状に特異的で、明示的な報酬なしに起こり、少なくとも1カ月の期間持続し、同じ形をした別の囲いの中に入れられても引き継がれる。以上の結果は、場所細胞が偶発事象の長期記憶の神経基盤である可能性を示すと同時に、海馬で経験依存的な発火パターンが長期間安定的に維持されることを示している。 Full Text PDF 目次へ戻る