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気候:北極地方の微生物はCO2濃度上昇よりもUV-B照射量の増大の方に大きな影響を受ける

Nature 416, 6876 doi: 10.1038/416082a

オゾン層の破壊と化石燃料の燃焼の結果、地表における紫外線B(UV-B)の照射量と大気中のCO2濃度が増加してきた。この効果は、オゾンホールが拡大しつつあり、生態系が大気擾乱に対してとりわけ敏感に反応する極地方においてもっともはっきりと現れると予想される。極地方の植物群落は土壌微生物による栄養循環に依存している。土壌微生物は、土壌中の炭素(C)と窒素(N)に大きな割合を占めるが、その量は非常に変動しやすい。土壌微生物の生物量は、微生物が共生している植物群落に対するUV-B被照射量が増大しても、影響を受けそうにないと考えられていた。これと対照的に、大気中のCO2濃度の上昇の方は、地中にあるCの割合を増加させるので大きな影響を持つと考えられていた。さらに、UV-B照射が植物群落に及ぼす影響はごく小さい場合が多いので、オゾン減少が環境に与える影響はわずかなものに過ぎないと考えられるようになってきている。我々は、5年間にわたって亜北極帯の荒野で、UV-B照射量のみを増大した条件下、またそれにCO2濃度の上昇を組み合わせた条件下で測定を行ったが、どちらの場合にも土壌微生物群のC:N比、および微生物集団の構成に大きな変化が起こったことをを明らかにする。

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